平成21年6月ニュース

旧富士河口湖GC、フォレスト鳴沢G&CCに名称変更、長谷萬グループとして再出発を図る



破産した旧富士河口湖ゴルフ倶楽部(山梨県鳴沢村・18H)は、フォレスト鳴沢ゴルフ&カントリークラブとして、4月26日にプレオープンした。
本オープンは、6月20日の予定だという。
旧富士河口湖GCについて、これまでの経緯を説明しておこう。
太平洋銀行系列として昭和61年にオープン。
ところが平成8年に同銀行が清算となり、わかしお銀行系列となった。
預託金については会員権の分割、10年間の延長などにより対応してきたが、金融債権がRCC((株)整理回収機構)に譲渡されることに。
平成16年、そのRCCに破産を申し立てられ、翌年1月に甲府地裁から破産宣告を受けた。
破産に至る直接的な原因は、ゴルフ場の集客が落ち込んだことに加え、延長した預託金問題の顕在化、また平成3年に隣接地に建設したホテルへの過剰な投資と同事業の不振があったとされている。
同年11月、売却先に決定したのが、全国にホテルチェーンを展開する(株)東横インだ。
ところが会員協議会との話し合い途中であり、またすべての地権者の同意を得る前に、東横イン富士河口湖ゴルフ倶楽部の名称で営業を開始。
協議会はこれに不満を抱き、ここから迷走が始まる。
というのも東横インは、本業のホテル事業で不正改造が明るみになり、これが社会問題化する。
その影響もあってか、クローズされた冬季期間に撤退を表明。
そこで破算管財人は、東横インに代わる売却先として、大正ヘラクレス上場会社の(株)レイコフを選んだ。
ところが平成2年3月、リーマンショックの影響もあって、今度はレイコフが民事再生法を申請、倒産する。
破産後の売却先として挙げられていたもうひとつの候補が、広島に本拠を置く不動産業、(株)アーバンコーポレーション。
こちらも経営破たんし、昨年8月に民事再生法を申請している。
それはともかくレイコフの倒産により、ゴルフ場はそのまま放置され、休場することとなった。
さて今回、なんとか開場にこぎつけさせたのが、東京の木材業である(株)長谷川萬治商店。
グループの持株会社である長谷萬商店が、昨年、10月頃から、管財人との間で売却を条件として、クラブハウスやコースの改修を行ってきた。
同GCのコース用地は、そのほとんどが借地であることはすでに述べたが、大地主と地主組合、それに破綻したゴルフ場経営会社の元社長が所有する土地があり、三者の合意がオープンの条件になると指摘されてきた。
今回、コース名を変えて会場できたことを考えると、ようやく合意が得られたということだ。
●年会費105万円のイーグルポイントGCは森インベストグループが大株主に●
事実、4月に入って親会社が会員に配布した文書によれば、前述したようにコース名を、フォレスト鳴沢ゴルフ&カントリークラブに変更した上で、あくまで旧会員は特別料金にしてプレーできる、というもの。
これを特別プレー権プレーヤーとし、プレー権及び予約優先権は譲渡不可で一代限り。
法人会員については、6月までに1回限り、同一法人内の登録者の変更ができ、特別価格でプレーできる、とした。
年会費は今年については3万1500円、来年以降については4万2000円となる。
さらに新クラブは、すでに4月から入会金100万円、預託金100万円の200万円で、新たに会員募集を始めている。
預託金の据置期間は10年。
最終的には1800名を募集する予定だ。
これについても旧会員は、特別価格の100万円で入会できるとしている。
内訳は入会金90万円、預託金10万円となっている。
さて国内で9コースを展開してきた安達事業グループだが、昨年、筑波国際カントリークラブ(茨城県つくば市・18H)、トーヨーカントリークラブ(千葉県長南町・18H)、さらに今年の4月にはサンモリッツカントリークラブ(栃木県佐野市・18H)を売却していたことが明らかになった。
これにより同グループの系列コースは栃の木カントリークラブ(栃木県塩谷町・18H)、プリンスランドゴルフクラブ(群馬県嬬恋村・18H)など、6コースとなった。
これらはすべて経営会社の全株式を、第三者に売却するという方法によるもの。
同グループは専門学校、ホテル、テーマパークなどの経営が本業だが、ゴルフ事業からの完全撤退かとの噂も上がっている。
漫画家の本宮ひろし氏などが出資し、建設、開場したことで知られるイーグルポイントゴルフクラブ(茨城県阿見町・18H)も、4月からオークビレッヂゴルフクラブ(千葉県市原市・18H)、サニーフィールドゴルフクラブ(茨城県笠間市・18H)、裾野カンツリークラブ(静岡県裾野市・18H)、かさまフォレストゴルフクラブ(茨城県笠間市・18H)の4コースを展開する(株)森インベストが、経営会社の筆頭株主となり、また運営も担当する。
もともとタクシー業の国際自動車が平成11年に作ったコースだが、平成16年に本宮ひろし氏のほか、平野岳史・フルキャストグループCEO、西山知義・レックス・ホールディングス代表取締役社長など、著名人が共同出資をして話題を集めた。
最終募集は3030万円で、会員は現在約100名。
昨年には、年会費を105万円としてこちらも大きな話題を集めた。
それはそれでひとつのメンバーシップのあり方ではある。
しかしながら、赤字を払拭するためには、ゴルフ場経営のプロに任せなければ立ち行かない必要に迫られたということだろう。
なお、この高額年会費については、森インベストでも引き継いでいく方針だとか。
メンバーシップの主流となるか?